佐世保に誕生して半世紀

蜂の家の歴史は1948年、東南アジアでスパイス料理を習得した平倉太刀雄が、長崎県佐世保市本島町にコーヒーの店「蜂の家」を弟の田渕春雄(先代社長)と兄弟ふたりで創業した時にまで遡ります。

ジャズが流れる街で、カレーとシュークリームが産声をあげた!

1940年代、兄の平倉太刀雄は東南アジアでスパイス料理を修得し、1948年(昭和23年)長崎県佐世保市本島町にコーヒーの店「蜂の家」を 弟の田渕春雄(先代社長)と兄弟ふたりで創業しました。
日本人の味覚に合うように研究してトロミをつけた欧風カレーを創作し、この喫茶店でのお食事として出し始めました。

1953年頃、フランス料理に精通していた田渕春雄(先代社長)は、シュークリームを発売。
当時は終戦後の食糧難で、バターや小麦粉といった食材も手に入りづらい時代でした。

佐世保には米軍基地があったので、比較的そうした食材が手に入りやすかったんです。
まだまだ甘いものの少ない時代に、バナナや焼きリンゴをいれたシュークリームに、スカッチソースをかけて食べるこのデザートはたちまち町の話題となりました。
当時は、デートに「蜂の家のシュークリームを食べに行こう!」というのがステータスだったんですよ。お店でお見合いをして結婚なさったカップルもいっぱいいらっしゃいます。長く続いているものなので、いろんな人がこのシュークリームに思い出があるんですよ。